[ レパートリー曲の紹介 ] Tuxedo Junction(タキシード・ジャンクション)

[作曲] Erskine Hawkins / Bill Johnson
[作詞] Buddy Feyne

時代は1920年から1940年代、米国アラバマ州バーミンガムには多くの黒人奴隷が住んでいた。社会的弱者・貧困者である彼らの楽しみは、夜通し飲んで踊って騒ぐこと。
そんな彼らが仕事着のまま夜な夜な集まってくるのは、街の西部にある2つの路面電車が合流する「タキシード・ジャンクション」と呼ばれる一角。

まず立ち寄るのは1軒の洋服屋。ここで汚れた仕事着を借り物のタキシードに着替え、終わらない夜を満喫するために、付近に立ち並ぶナイトクラブ、バー、ジュークボックスに吸い込まれていくのであった。

こんな情景を表したという「タキシード・ジャンクション」という曲、作曲者に名を連ねるホーキンスの楽団で演奏されたのが最初だが、最も有名なのはグレン・ミラー楽団によるもの。
デューク・エリントン、クインシー・ジョーンズ、マンハッタン・トランスファー、ボブ・マーリーなど、多くのアーティストにもカバーされている。


ポールスターは、グレン・ミラー楽団に近いアレンジで演奏します。
冒頭トロンボーンの「ワウワウ」した演奏が印象的です。