[ レパートリー曲の紹介 ] Mack the Knife(マック・ザ・ナイフ)

[作詞] Bertolt Brecht
[作曲] Kurt Weill

1928年に初演されたドイツの戯曲「三文オペラ」の劇中歌「メッキー・メッサーのモリタート」が「Mack the Knife」というタイトルで大ヒットしたもの。そのため「モリタート」という別題でも知られる。

「モリタート(Moritat)」とは、独和辞典によれば「大道芸人が手回しオルガンの伴奏などで語り歌う恐ろしい絵物語」のことだが、数々の演奏を聴いてもあまり恐ろしさは感じられない。
エラ・フィッツジェラルド、ソニー・ロリンズの名演はもとより、サイコ・ホラー小説「悪の教典」の同名の映画化作品中で使われているアレンジも、みな「ノリノリ」である。

ただし、訳詞を読むと、少し恐ろしさを感じるかもしれない。

(訳詞)
そうさ、サメには歯がある
顔中ほど大きいのやつさ
メッキー・メッサーはナイフを持ってる
でも、あんたにはナイフは見えないのさ

ああ、鮫のヒレを見たよ
赤いのは、血が流されたのさ
メッキー・メッサーとしゃれた手袋
いったいどんな悪事があったのかな

美しく晴れた日曜日
浜辺で死んだ男がいた
それと街角を回って行く男
そいつがメッキー・メッサーって呼ばれるやつさ
(以下 省略)

※訳詞はこちらから引用させていただきました。


ポールスターの演奏もノリノリです。
テナーサックス・トランペット・アルトサックス・トロンボーンが順番にソロを奏でます。